日本ほど緑が多く、水脈や山脈が至る所に通じている国はありません。亜熱帯から亜寒帯まで南北に連なり、周りを海に囲まれたその多彩な自然は、四季の移り変わりとともに日本人の豊かな感受性を育んできました。
日本の庭や農はこの美しい自然と調和してきた長い歴史と叡智を持ちます。それは人の介在により生まれる自然であり、自然と人間が価値を分かち合い、共に生きてゆく道を見つける場所です。
ある土地の自然とは地形や地質、水系や気象、植物や動物からなる生態系全体を意味します。その観点から言えば、庭や農は限定された土地ではなく、生物相互のバランスや食物連鎖などを通し、私たちが直面するエネルギー問題や環境問題とも直結しています。 庭と農は自然と人間の関係を新たに生み出す場です。自然と人間を共に目覚めさせ、人間が自然と一緒に生きてゆかなければならないことを教えてくれます。
土地を知り、生物と環境の繋がりを見つけ、生命の共生のかたちを学び、自分たちの居場所を見つめ直す。「山のシューレ2015」は、みずみずしい新緑の季節の中、こうした庭と農の新たな想像力を広げてゆく交感の場となりました。
オープニングシンポジウム
庭と農の新たな想像力
基調講演
庭づくりのまなざし
ポール・スミザー
鼎談
日本の庭・世界の庭
伊藤俊治、ポール・スミザー、石上純也
開き舞台
イナンナの冥界くだり 詳細を見る(PDF)
安田登、蜜月稀葵、辻康介、鈴木香世子、玉川奈々福、百鬼ゆめひな、奥津健太郎、香西克章、秋浜立、石倉和香子、笹目有花、笹目美煕、田中俊行、中川善史、羽生田栄一、羽生田有紀、松山記子、本橋正成、山下耕、森谷節子、松本朝美、藤原亜美、小田康代、Nadiah、槻宅聡、三野友子、森山雅之、鈴木香世子、樋口亜由美
シンポジウム
基調講演 生まれ・巡る種
野口勲
鼎談
死者と語り 現代に生きる
安田登、いとうせいこう、高井啓介
小泉八雲と夏目漱石 ── 英国が作った日本文学 人形(ひとかた)と人の語り
安田登、百鬼ゆめひなほか
特別鼎談
循環する宇宙 ── 折り合いのエネルギー
竹村真一、飯田哲也、大久保達弘
ワークショップ
内なる調和で満たされる シヴァナンダヨガ・ワークショップ
田村佳代
ワークショップ
食といのちのワークショップ
田村和大、富岡良一
ワークショップ
3×3愉快な仲間たち キッチンガーデンランチ
西岡英俊、宮木康彦、北山智映
シンポジウム
神道形態学 能勢伊勢雄と銀塩写真家集団Phenomena写真展 フトマニクシロ・ランドスケープ
能勢伊勢雄
特別展示
能勢伊勢雄と銀塩写真家集団Phenomena写真展 フトマニクシロ・ランドスケープ
能勢伊勢雄、Phenomena:岡茂毅、片山貴文、柴田聖子、能勢遊神、森美樹
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