21世紀は、個人が、自由で豊かな生活文化を開拓しながら、近代のテクノロジーが社会にもたらした、さまざまな問題を解決するために、人々が集う時代です。
そこには、互いが孤立せずに、開かれて話し、交歓しながら学ぶ、新たな共同体の姿があります。
19世紀末から、ヨーロッパの芸術家コロニーやアメリカのシェーカー教徒たちのコミュニティー、そして、制度や因習から開放された人間精神の探求を唄ったシュタイナーのもとに集った人々まで、先駆的な、文化運動のコミュニティーでは、芸術的生活が第一に求められました。
また、身体と自然や宇宙の関係を見直すことがもっとも重要であって、そしてさらに、新しい自分たち自身の言葉で、それらを伝え合い、議論し、祝い合う、偉大な文化の伝統がつくられました。
近代を見直す運動は、日本でも盛んとなって、武者小路実篤の新しき村や、宮沢賢治の羅須地人協会など、生活と芸術を融合するコミュニティーを求める先駆者たちの試みもまた、忘れ去り得ないものであります。
那須の自然のなか、北の大地の玄関に集い、身体の開放と、地域や場所への愛着を学びながら、さまざまな未来へのアートや思想の芽を育てる。そんなロマン主義的実践の夏が、またやってまいります。
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