2008

五感の交わる、那須の夏、クリエイティブのゼロ地点を求める三日間

 

ロマン派芸術を大成して、詩と音楽を、壮大な舞台芸術に面合させた かのヴァーグナーが、バイエルンの小村、バイロイトに自らの劇場を建 てたのは、十九世紀末のドイツ。都市生活の息苦しさから逃れて、田園のなかで人間の原点を探りながら、新しい文化のあり方を模索する芸術家コロニーが、以降、ヨーロッパ中に広がった。

風光明蝿なマジョーレ湖畔の山麓、アスコーナという小村に集ったのは、舞踊家ダンカン、小説家ヘッセ、思想家プーバーやシュタイナーなど、文明の単純な進化に疑問を投げかける異端の碩学たち。近代化で見落とされつつあった、身体論、東洋主義、神秘学、瑛様問題などが、議論された。運動でも、主義主張でもなく、人間ひとり一人が真にクリエイテイヴになるために何が有効かを、自由に語り、考える、正に、小さくて、仰大な学校(シューレ)だった。

今夏、この偉大なる、「反文明的」な「学びのトポス」アスコーナにあや かって、那須の森の木陰に、小さいけれど、互いが自山に学び、夕げには楽しく食べて飲み、静かに親しく交流しあって、本当の豊かな時間を過ごしてもらうために、ひとつのシューレ(学校)を立ちあげる。

Brochure|山のシューレ 2008 パンフレット
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