2008

五感の交わる、那須の夏、クリエイティブのゼロ地点を求める三日間

 

ロマン派芸術を大成して、詩と音楽を、壮大な舞台芸術に面合させた かのヴァーグナーが、バイエルンの小村、バイロイトに自らの劇場を建 てたのは、十九世紀末のドイツ。都市生活の息苦しさから逃れて、田園のなかで人間の原点を探りながら、新しい文化のあり方を模索する芸術家コロニーが、以降、ヨーロッパ中に広がった。

風光明蝿なマジョーレ湖畔の山麓、アスコーナという小村に集ったのは、舞踊家ダンカン、小説家ヘッセ、思想家プーバーやシュタイナーなど、文明の単純な進化に疑問を投げかける異端の碩学たち。近代化で見落とされつつあった、身体論、東洋主義、神秘学、瑛様問題などが、議論された。運動でも、主義主張でもなく、人間ひとり一人が真にクリエイテイヴになるために何が有効かを、自由に語り、考える、正に、小さくて、仰大な学校(シューレ)だった。

今夏、この偉大なる、「反文明的」な「学びのトポス」アスコーナにあや かって、那須の森の木陰に、小さいけれど、互いが自山に学び、夕げには楽しく食べて飲み、静かに親しく交流しあって、本当の豊かな時間を過ごしてもらうために、ひとつのシューレ(学校)を立ちあげる。

Brochure|山のシューレ 2008 パンフレット
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馬場浩史
「小さな世界に生きる 風土からのデザイン、工芸、そして食を融合した場づくり」

塚田晴可
「蒐集入門 美に出会う。美と生きる醍醐味」

李鳳宇
「世界言語としての映像 映画産業の最前線に立って」

桐島洋子
「私らしく自然と親しむ人生 林住期の豊かさ」

新見隆
「シェーカー、シュタイナー、リゾート文化の起源と学び」

李禹煥
「余白の芸術」

井上ひさし
「遅筆堂の地方学 ふるさと山形をみつめて」

てんつくマン
「天国はつくるもの 世界に木を植え続ける男が語る」

金原亭馬冶
「細川由来の井戸茶碗」

吉田加南子
「身近な眼差し、遠い憧れ フランス詩の魅力」

伊地知裕子
「カルチュラル・デモクラシーとアウトサイダー・アート」

伊藤俊治
「自然と共生するアートの実践 インゼルホンブロイヒとマチルダホフ(ドイツ)の実践から

遠山公一
「ルネッサンスの美術とパトロンの文化 その過去・現在」

伊藤豊雄
「建築は変わらなくてはならない」

川崎景介
「テーブルの上の花文化」

原宏隆
「壮麗な城館が生む偉大なワイン ボルドー」

半屋弘蔵
「江戸のからくり大公開」

安田登
「能と身体技法 失われた、身体のリアリティーを見直す」

熊倉純子
「メセナとアート・マネージメント」

原宏隆
「弾ける繊細な泡だち スパークリングワイン」

安田登
「神話と身体 歴史と人間をつなぐ身体学」

竹村真一
21世紀のアースリテラシー」

中村錦平・中村洋子・樋口健彦・高橋禎彦・板橋廣美・中島晴美
「アート・ビオトープ ワークショップ作家小作品展」

吉田加南子・ワサブロー
「夜の会」

原壮介
「夜の会」

平かおり
「夜の会」

中村錦平・中村洋子・樋口健彦
「暮らしのかたち 土に親しむ三日間」

高橋禎彦
「炉をつくるから始まる四日間 ガラスの魅惑」

山本三千子
「室礼 日本の風土と美の風習」

藤原誠太
「ミツバチが結ぶ、人と自然 ミクロでマクロな環境学」

宮﨑康典
「ベルエポック 古き良き時代の仏蘭西料理」

平かおり
「バロック音楽とチェンバロに親しむ」

篠原準八
「身近で深い地域生態学 山野草・採集から料理まで」

 

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