山のシューレ

2009年 山のシューレ

文化と学びと振舞いの、新たなコミューンを求めて

-那須を日本の新たな文化の聖地、日本のバイロイトにしよう-

山のシューレ2009では、「文化と学びと振舞いの、新たなコミューンを求めて-那須を日本の新たな文化の聖地、日本のバイロイトにしよう-」をテーマに、身体の開放と、地域や場所への愛着を学びながら、さまざまな未来へのアートや思想の芽を育てる契機となる、多数のプログラムが開催されました。

オープニングシンポジウムでは、ラマン・シュレンマーさんによる基調講演「肉体の純粋な詩を求めて-宇宙の原理と、ゆらぎを結んだ、総合芸術家オスカー・シュレンマーの生涯と作品」に続き、文化人類学者の竹村真一さん、脳科学者の茂木健一郎さん、宇宙物理学者の佐治晴夫さんによるパネルディスカッション「手と声と心と宇宙と-コスモスの復権-」が行われ、宇宙的な視野を持つ新しい学びの場の可能性と、人間本来の全体性の復権について白熱した議論が交わされました。シンポジウムの結びには、オスカー・シュレンマーによる構想から77年を経て完成された、影絵芝居「婚姻」の映画が上映されました。

竹村真一さんによる講座「地球の魔法―この惑星で、どんなに奇跡的なことが起こっているのか?」では、地球を共に作り上げていく新しい文明のデザインが紹介されました。併せて山のシューレの期間中、会場ホールには現在の地球の姿を知ることができる「触れる地球」が設置され、多くの参加者の方々が楽しげに操作されていました。建築家の伊東豊雄さんは、「言葉・身体・環境」という今回のテーマから、自身の建築が生まれるプロセスについて、幼少時の体験を交えながらお話くださいました。

山のシューレのもう一つの大きな特色であるワークショップでは、プロダクトデザイナーの小松誠さん、ガラス作家の高橋禎彦さんによる造形ワークショップや、陶芸家の金恵貞さんによる、形に捉われることなく、五感によって自由に描くドローイングワークショップなどが開催されました。また、能楽師の安田登さんによる「能から学ぶ身体技法」のワークショップ、ツリーイングマスターの内田一成さんのツリーイング体験など、子供から大人まで楽しめるワークショップも大変好評でした。

日本を代表する和食、中華、フレンチの名料理人3人が集った「一期一会キュイジーヌ」では、「分とく山」の野崎洋光さん、「麻布長江」の長坂松夫さんに二期倶楽部総料理長の宮﨑康典がコラボレーションし、この日だけの特別なメニューを存分にお楽しみ頂きました。 最終日には文化人類学者の今福龍太さん、詩人の吉田加南子さん、能楽師の安田登さんによる特別鼎談が開催され、「言葉・身体・環境」という今回のテーマが改めて様々なイメージから重層的に奏でられつつ、5日間に渡って開催された山のシューレを締め括りました。

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山のシューレ 2009のレポート


レポート 2009(PDF)

00-テーマ
01-オープニングシンポジウム第一部
02-オープニングシンポジウム第二部
03-スペシャルトーク鼎談「言葉・身体・環境」
04-レクチャー「宇宙とともに、21世紀を考える」佐治 晴夫
05-レクチャー「地球の魔法 -この惑星で、どんなに奇跡的なことがおこっているのか?」竹村 真一
06-レクチャー「SENSEWARE -感覚の世界地図を拡げる」原 研哉
07-レクチャー「身体のような建築」伊東 豊雄
08-レクチャー「20世紀ヨーロッパ、芸術家コロニーの源泉を辿る旅」新見 隆
09-レクチャー「人類の救いとしての共同性 -岡山大学紛争が現代に投げ掛けた問い」能勢 伊勢雄
10-ワークショップ「クリンクルの現代クラフトの巨匠に習う」小松 誠
11-ワークショップ「解けたガラスに触れる -たらす、のばす、ふくらます」高橋 禎彦
12-ワークショップ「五感で描く -求心力の旅」金 恵貞
13-ワークショップ「能から学ぶ身体技法」安田 登
14-ワークショップ「畑の野菜でピザづくり・自然サバイバルテクニック」ひげじい
15-ワークショップ「ツリイング体験」内田 一成
16-特別プログラム「料理教室とランチ」宮崎 康典
17-特別プログラム「神宮前Barラジオの時空間が蘇ったような5日間」
18-特別プログラム「この日限りのレストラン -一期一会キュイジーヌ」
19-特別プログラム「光の動く庭 -本のミクロコスモス」

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