山のシューレ

2016年 山のシューレ

テーマ「資本主義の終焉と生命資本」

20世紀の経済活動は貨幣へ交換可能なものの動きにより進行してきました。この交換価値の蓄積は資本と呼ばれ、資本は流通することでその状態を保持してきました。しかし時代は物から情報へ大きくシフトし、商品価値のあり方や価値保存の方法、さらには資本自体の考え方も変わってきています。グローバリズムの浸透する21世紀に私たちが直面する多くの問題は、貨幣価値や効率公正といった基準を与えてきた経済と環境資源という二分法がもはや成り立たなくなっていることを示しています。同時に生産や消費から切り離されたかのような〈遊び〉が社会全体の動機づけになっていることを見逃してはなりません。利害を離れ、日常から遊離し、欲望を停止させる聖域としての〈遊び〉こそ実は高度な文化活動や知の進展に欠かせない原動力だったのです。すべての社会や文化の現象に付添い、それらを生命化させている〈遊び〉の精神は、生命が生命であるための根本的な要求でした。資本-貨幣の身体を超えでてゆく規範がそこには秘められています。政治学や地理学が境界線を次々に引き、軍事力や経済力が人間を支配する世界は終わりました。代わって生命の倫理を核とした新しい資本が増殖し始めています。山のシューレ2016 は、こうした生命資本とでも言うべき未来の種の行方を様々な領域から探ってゆきます。


開催日時:2016 年 6月 3日|金|〜 6月 5日|日|

3日間の主な講演概要

オープニングシンポジウム
資本主義の終焉と生命資本
基調講演 水野和夫(エコノミスト)

鼎談
水野和夫(エコノミスト)× 高橋睦郎(詩人)× 原研哉(デザイン)
モデレータ:伊藤俊治(美術史)

庭プロジェクトⅡ関連企画 農・シェアファーム
対談&ビオ・ランチ
Seeds to Table 種の循環から食卓へ

対談
田村和大(種採り百姓) × 岡本よりたか(環境活動家・自然栽培農家)

ガーデンレストラン ビオ・ランチ
浅川光晴(二期倶楽部ガーデンレストラン シェフ)
モデレータ:松浦まみ(写真家・自然食研究家)

ワークショップ
金継ぎワークショップ
ナカムラクニオ(6次元店主)

シンポジウム
近代医学の源流から統合的生命学へ
基調講演 能勢伊勢雄(展覧会・企画)

鼎談
能勢伊勢雄(展覧会・企画)× 中山孔壹(医学)× 安田登(能楽師)

自転車+那須+マルシェ=オーガニック・ライフ
ツール・ド・マルシェ!

ワークショップ
古代文字から文明の根源を感じる
― 楔形文字・マイタブレットづくり
高井啓介(宗教学・宗教史・シュメール語)× 安田登(能楽師)

シンポジウム
自給自足エネルギーから21世紀の経済を考える
基調講演 飯田哲也(エネルギー学)・ 藻谷浩介(地域エコノミスト)・ 星野恵美子(エネルギー)

鼎談
飯田哲也(エネルギー学) × 藻谷浩介(地域エコノミスト)× 星野恵美子(エネルギー)

レクチャー
遊びの未来
高橋睦郎(詩人)

ワークショップ
金継ぎワークショップ
ナカムラクニオ(6次元店主)

結び舞台
海神別荘
安田 登(能楽師)|奥津健太郎(能楽師)|奥津健一郎(能楽師)|笹目美煕(子方)|Junko☆|蛇澤多計彦|城ノ脇隆太|我妻良樹|玉川奈々福(浪曲師)|東雅夫(アンソロジスト、文芸評論家)|秋浜 立|伊藤順子|大島淑夫|中川善史|山下 耕|眞貝峰子|槻宅 聡(能管)|ヲノサトル(音楽)

ワークショップ
ガラス テラリウム作り

期間限定オープン
バー・ラジオ 尾崎浩司の時

EXHIBITION
6月1日|水| ―7月30日|土|
日本・ベルギー友好150周年
ベルギー前衛作家 パトリック・ジェロラ展 色彩の奏でる世界へ


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